前編では、水棲カメをお迎えする心構えと、適切な温度・UV光を備えた水槽環境の作り方についてご紹介しました。しかし、快適なマイホームと同じくらいカメの健康と長寿を左右するのが、日々の「栄養管理」です。

後編では引き続き、40年のキャリアを持つエキスパート、スコット・デイビス氏が解説する病気を未然に防ぐ最適な食事法と、カメの生活を豊かにするトリーツ(おやつ)の与え方についてご紹介いたします。
1. 適切な栄養がカメの病気を未然に防ぐ
水棲カメの飼育において、多くの飼育者が直面する一般的な疾患があります。その代表格が「代謝性骨疾患(MBD)」や「ビタミンA欠乏症」です。これらは骨や甲羅の変形、骨量低下、皮膚の異常などを引き起こし、最悪の場合は命に関わります。
「これらの深刻な病気は、前編でお伝えした『適切なUVライトの照射』に加え、『正しい栄養バランスの食事』を組み合わせることで、確実に予防・軽減することができます」とスコット氏は語ります。食事選びこそが、最高のヘルスケアなのです。
2. 主食には「完全栄養食」を選ぶべき理由
そこでおすすめなのが、確かな品質で作られた総合栄養食の活用です。 『Mazuri(マズリ―) 5M87アクアティックタートルダイエット』は、すべての淡水カメの種類、およびすべての成長ステージ(幼体から成体まで)に対応できるよう設計された、栄養学的に完璧なカメ用総合フードです。
・専門家による開発: Mazuriのすべてのフードは、社内に在籍するエキゾチックアニマル栄養学の博士(Ph.D.)たちによってフォーミュラ(配合)が組まれています。
・厳格な製造基準: 常に一定の、最高品質の栄養を提供するために厳しい基準で製造されているため、これ単体でカメが必要とする栄養素を過不足なく網羅しています。
「真の『完全栄養食』とは、カメが健康を維持するために必要なものがすべて含まれている食事のことです。適切な主食を選べば、日常的なサプリメントの追加に悩む必要はありません。」 — スコット・デイビス
3. 楽しさと刺激を与える「おやつ」のルール
ミミズやコオロギ、その他の昆虫といったライブフード(生餌)は、完全栄養食を食べているカメにとっては「栄養の観点」からは必須ではありません。しかし、これらはカメに素晴らしいメリットをもたらします。
◇ おやつがもたらす「エンリッチメント」効果 動く獲物を追いかけたり、引きちぎって食べたりする行動は、カメが野生で持っている本来の狩猟本能や自然な行動を刺激します。退屈になりがちな飼育環境において、精神的な「良い刺激(エンリッチメント)」や退屈しのぎとして非常に価値があります。
◇ 野生からの採集は「絶対禁止」
もしこれらのおやつを与える場合は、必ず信頼できる地域のペットショップや専門店から購入したものを与えてください。「庭にいたミミズやコオロギを捕まえて与える」のは絶対にやめましょう。野生の生物には、未知の寄生虫、有害な細菌、あるいは除草剤や殺虫剤などの環境汚染物質が蓄積している可能性が高く、大切な愛亀の環境に致命的な病原ルートを持ち込んでしまうリスクがあるからです。
まとめ:豊かで素晴らしい、カメとの一生のために
適切な準備、入念なリサーチ、そしてスコット・デイビス氏が提案する「環境」と「栄養」のツールキットがあれば、水棲カメはあなたの人生を何十年にもわたって彩ってくれる、かけがえのない素晴らしいコンパニオンになります。
正しい知識を持って責任ある飼育を行い、愛するカメに最高のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を提供してあげましょう。その努力には、カメとの深い信頼関係という最高の報酬が待っています。
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※本記事は、Mazuri®公式サイトの公開情報を基に、当ブログが日本の飼育者向けに分かりやすく要約・編集したものです。
